茶道便り

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穀雨-葭始生

あし はじめてしょうず
公開日 :2018年04月20日

 水辺で葭(あし)が芽吹き始める時季のことです。
 アシはイネ科の多年草で、漢字では葦とも蘆とも芦とも書くことがあります。根茎は地中をはい、沼や川の岸に大群落をつくります。高さは2~3メートルになり、茎は堅い円柱形で、ササに似た細長い葉が互生し、秋にはススキのような穂が出ます。若芽は食用になり、茎からは簾(すだれ)がつくられます。「あし」の音が「悪し」に通ずるため「よし」と呼ばれることもあります。
 アシの新芽のことをの葦牙(あしかび)といい、アシの芽吹きには「角(つの)ぐむ」という言葉が使われることもあるそうです。それは春に水辺に出てくるアシの新芽が牙のようだからと葦牙、またアシの芽が角のように出はじめるから角ぐむ、ということとか。どちらも新芽の力強さを感じさせる言葉ですね。
 この候は二十四節気の穀雨の初候にあたります。穀雨とはたくさんの穀物を潤す春の雨が降る頃のことをいいます。春雨がしとしとと大地を潤し、野山や水辺の植物たちが日増しに緑を濃くしていく、そんな季節がやってきました。


これまでのお便り
すべてのお便りに四季折々のたくさんの写真と、お稽古にも役立つ情報を載せております。

公開日 :2017年05月26日
小満-紅花栄
べにばな さかう

 紅花の花がさかんに咲く頃のことです。
紅花はキク科の1年草で、アザミに似た形の、紅黄色の花を咲かせます。紅花の古名は末摘花(すえつむはな)といいます。花が開くと早朝に摘み取り、染物に用いることからこの名がつけられたのだとか。
 ちなみに末摘花といえば、「源氏物語」に登場する女性の一人がこの名をあてられています。作中で最も醜いと描写されていますが、純真な心から光源氏に最期まで添い遂げ続けた女性です。その彼女が光源氏に“末摘花”と呼ばれた理由は、「鼻が末摘花のように赤いから」です。平安の頃から、赤の染料として代表的であったことがうかがえます。
 この紅花の原産地はエジプトで、日本へは6~7世紀に中国から渡来したようです。江戸時代には口紅用に、また紅の染料としてさかんに栽培されました。紅花に含まれる赤の色素は大変少なかったため当時「紅一匁(いちもんめ)金一匁」といわれるほど高価なものでした。
 現在では山形県を中心に観光用に、また種子を絞ったサフラワー油の原料として栽培されています。
 紅花が畑に明かりを灯すように咲きだすと、あたりの木々はより一層緑を濃くしていきます。

無料でご覧いただけます
公開日 :2016年05月26日
小満-紅花栄
べにばな さかう

 紅花の花がさかんに咲く頃のことです。
紅花はキク科の1年草で、アザミに似た形の、紅黄色の花を咲かせます。紅花の古名は末摘花(すえつむはな)といいます。花が開くと早朝に摘み取り、染物に用いることからこの名がつけられたのだとか。
 ちなみに末摘花といえば、「源氏物語」に登場する女性の一人がこの名をあてられています。作中で最も醜いと描写されていますが、純真な心から光源氏に最期まで添い遂げ続けた女性です。その彼女が光源氏に“末摘花”と呼ばれた理由は、「鼻が末摘花のように赤いから」です。平安の頃から、赤の染料として代表的であったことがうかがえます。
 この紅花の原産地はエジプトで、日本へは6~7世紀に中国から渡来したようです。江戸時代には口紅用に、また紅の染料としてさかんに栽培されました。紅花に含まれる赤の色素は大変少なかったため当時「紅一匁(いちもんめ)金一匁」といわれるほど高価なものでした。
 現在では山形県を中心に観光用に、また種子を絞ったサフラワー油の原料として栽培されています。
 紅花が畑に明かりを灯すように咲きだすと、あたりの木々はより一層緑を濃くしていきます。

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