茶道便り

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小満-麦秋至

むぎのとき いたる
公開日 :2020年05月31日

 麦が熟して、畑一面が黄金色に染まる頃を表しています。語感から少しややこしく感じるかもしれませんが、「麦秋(ばくしゅう)」は旧暦4月の異称です。
 最近では少なくなりましたが、これは二毛作からくる風景です。二毛作とは米を収穫したあとの田んぼを使って主に麦などを作り、一年で二種類の作物を収穫することになります。稲を刈り取った秋に麦の種をまくと、5月~6月頃にちょうど収穫期を迎えます。黄色く色付いた5月の麦畑は、かつて麦秋としてよく見られる光景でした。
 この麦秋の頃に、麦の穂を揺らし、麦畑の上を渡っていく風のことを「麦嵐」または「麦の秋風」といいます。またこの頃降る雨のことは「麦雨(ばくう)」というのだとか。
 もうすぐやってくる梅雨を目前にして、さわやかな風が吹き抜ける、ひとときの過ごしやすい時季です。


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すべてのお便りに四季折々のたくさんの写真と、お稽古にも役立つ情報を載せております。

公開日 :2020年05月26日
小満-紅花栄
べにばな さかう

 紅花の花がさかんに咲く頃のことです。
紅花はキク科の1年草で、アザミに似た形の、紅黄色の花を咲かせます。紅花の古名は末摘花(すえつむはな)といいます。花が開くと早朝に摘み取り、染物に用いることからこの名がつけられたのだとか。
 ちなみに末摘花といえば、「源氏物語」に登場する女性の一人がこの名をあてられています。作中で最も醜いと描写されていますが、純真な心から光源氏に最期まで添い遂げ続けた女性です。その彼女が光源氏に“末摘花”と呼ばれた理由は、「鼻が末摘花のように赤いから」です。平安の頃から、赤の染料として代表的であったことがうかがえます。
 この紅花の原産地はエジプトで、日本へは6~7世紀に中国から渡来したようです。江戸時代には口紅用に、また紅の染料としてさかんに栽培されました。紅花に含まれる赤の色素は大変少なかったため当時「紅一匁(いちもんめ)金一匁」といわれるほど高価なものでした。
 現在では山形県を中心に観光用に、また種子を絞ったサフラワー油の原料として栽培されています。
 紅花が畑に明かりを灯すように咲きだすと、あたりの木々はより一層緑を濃くしていきます。

無料でご覧いただけます
公開日 :2019年05月26日
小満-紅花栄
べにばな さかう

 紅花の花がさかんに咲く頃のことです。
紅花はキク科の1年草で、アザミに似た形の、紅黄色の花を咲かせます。紅花の古名は末摘花(すえつむはな)といいます。花が開くと早朝に摘み取り、染物に用いることからこの名がつけられたのだとか。
 ちなみに末摘花といえば、「源氏物語」に登場する女性の一人がこの名をあてられています。作中で最も醜いと描写されていますが、純真な心から光源氏に最期まで添い遂げ続けた女性です。その彼女が光源氏に“末摘花”と呼ばれた理由は、「鼻が末摘花のように赤いから」です。平安の頃から、赤の染料として代表的であったことがうかがえます。
 この紅花の原産地はエジプトで、日本へは6~7世紀に中国から渡来したようです。江戸時代には口紅用に、また紅の染料としてさかんに栽培されました。紅花に含まれる赤の色素は大変少なかったため当時「紅一匁(いちもんめ)金一匁」といわれるほど高価なものでした。
 現在では山形県を中心に観光用に、また種子を絞ったサフラワー油の原料として栽培されています。
 紅花が畑に明かりを灯すように咲きだすと、あたりの木々はより一層緑を濃くしていきます。

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