茶道便り

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雨水-草木萠動

そうもく めばえいずる
公開日 :2020年02月28日

 草木が芽吹き始める頃のことです。木々の枝先では徐々にふくらんできた新芽が開き始め、自然界にいのちの息吹きが満ち満ちていきます。
 木の芽が出る頃をあらわすことばに「木の芽時(このめどき)」というものがあります。このころ降る雨を「木の芽雨(このめあめ)」といったり、また地域によっては「木の芽起こし(このめおこし)」というところもあるとか。同様に木の芽時に吹く風のことを「木の芽風(このめかぜ)」といいます。古より人々は春を待ちわびて、一雨ごとに芽吹く木々の小さな変化にも春の訪れを感じていたのですね。


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公開日 :2019年05月26日
小満-紅花栄
べにばな さかう

 紅花の花がさかんに咲く頃のことです。
紅花はキク科の1年草で、アザミに似た形の、紅黄色の花を咲かせます。紅花の古名は末摘花(すえつむはな)といいます。花が開くと早朝に摘み取り、染物に用いることからこの名がつけられたのだとか。
 ちなみに末摘花といえば、「源氏物語」に登場する女性の一人がこの名をあてられています。作中で最も醜いと描写されていますが、純真な心から光源氏に最期まで添い遂げ続けた女性です。その彼女が光源氏に“末摘花”と呼ばれた理由は、「鼻が末摘花のように赤いから」です。平安の頃から、赤の染料として代表的であったことがうかがえます。
 この紅花の原産地はエジプトで、日本へは6~7世紀に中国から渡来したようです。江戸時代には口紅用に、また紅の染料としてさかんに栽培されました。紅花に含まれる赤の色素は大変少なかったため当時「紅一匁(いちもんめ)金一匁」といわれるほど高価なものでした。
 現在では山形県を中心に観光用に、また種子を絞ったサフラワー油の原料として栽培されています。
 紅花が畑に明かりを灯すように咲きだすと、あたりの木々はより一層緑を濃くしていきます。

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